細胞用凍結保存液
クライオスカーレス DMSO フリー

クライオスカーレス DMSO フリーはタンパク質やDMSOを含まない、各種細胞用の新しい凍結保存液です。 解凍後も様々な培養細胞で高い生存率を示し、幹細胞の多分化能(未分化状態)も維持されます。
■ 特徴
- 血清およびタンパク質成分は含まれていません。
- DMSOによる毒性やタンパク質の影響が無いため、安全かつ高い生存率での細胞の凍結保存が可能です。
- 融解後でも約90%の生存率を示します。
- 幹細胞も分化能を維持したまま凍結保存できます。
- 無菌試験により細菌、真菌、マイコプラズマの混入がないことを確認しています。
- 本製品は4℃で長期間安定に保存できます(有効期限2年)。
※本製品は研究用です。臨床用途には使用できません。
実験例

ラット間葉系幹細胞の分化能
本製品で凍結保存したラット間葉系幹細胞の解凍後の分化能を調べ、非凍結群と10%DMSOの場合と比較した。本製品で凍結した細胞は、いずれの分化能も良く維持されていることがわかる。

ラット間葉系幹細胞の生存率
本製品で凍結したラット間葉系幹細胞の解凍後の生存率と、6時間後の生存率を測定し、10%DMSOの場合と比較した。解凍直後(0 h)、接着後(6 h)の生存率も共に本製品で凍結した場合の方が高い生存率を示した。
使用実績のある細胞と凍結保存効果

操作方法概略
- 培養細胞をチューブに入れ、遠心分離し、上清を除去する。
- 本製品を加えて 5×10⁵~5×10⁶ cells/ml になるように細胞を懸濁し、1mlずつ保存用チューブに分注する。
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-80℃のディープフリーザーに入れて凍結させる。
- ※長期保存の場合には液体窒素中で保存する。
- 3.の状態で保存された細胞を、37℃の恒温槽中で振とうしながら速やかに解凍し、適切な培地(10ml程度)で遠心洗浄する。
弊社の細胞用凍結保存液 クライオスカーレス DMSO フリーはフナコシ株式会社より販売しております。
お知らせ
News-
2022年8月9日
当社の事業が化学工業日報に掲載されました。
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2022年6月29日
当社の事業が日経産業新聞に掲載されました。
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2022年6月21日
当社の事業が日本経済新聞に掲載されました。
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2022年6月21日
ニュースリリース:低温保存液に関するHeartseed株式会社との共同開発契約の締結(詳細は以下PDFをご覧ください)
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2021年10月5日
ニュースリリース:新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果を実証 (詳細は以下PDFをご覧ください)
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2021年5月
CryoBovシリーズが日本経済新聞およびに日刊工業新聞に掲載されました。
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2021年5月
ウシ受精卵(胚)凍結用CPLL溶液 CryoBov for Embryoの販売開始
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2021年5月
ウシ精液凍結用CPLL溶液 CryoBov for Spermの販売開始
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2021年5月
高純度EGCg含有 お口のエステにESTINY(エスティニー)の販売開始
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2017年5月
新しく論文を掲載しました。
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2013年2月
ヒト組換え体タンパク質
IBUKI(Human Basic Fibroblast Growth Factor Recombinant)の販売開始 -
2012年4月
組換え体ヒト血清リコンビナント
IBUKI(Human Serum Albumin Recombinant)の販売開始 -
2010年7月
霊長類 ES / iPS 細胞用ガラス化
凍結保存液ステムセルキープの販売開始 -
2009年4月
細胞用凍結保存液クライオスカーレス
DMSOフリーの販売開始 -
2006年10月
皮膚組織用冷蔵保存液セリオキープの販売開始