キャンピングカー生活の準備にかかった期間は?日本一周に出かける前にやったこと

キャンピングカーでの日本一周なんて聞くと、なんだか夢物語のように感じる方も多いのではないでしょうか。実際、私たち夫婦も初めて計画したときは「何から始めればいいの?」と途方に暮れました。

でも、やりたいことに向けて一歩ずつ進めていけば、意外と手が届くものなんですよね!

キャンピングカーの選び方や日本一周の準備期間に何をしたか、そして生活を整理するコツまで、失敗談も交えながら詳しくお伝えしたいと思います。これからキャンピングカー生活を始めてみたい方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

まずは準備にかかった期間から順番にお話ししますね。

キャンピングカーの選び方と実際の準備期間

春の桜風景をドライブするキャンピングカーと季節の旅風景
桜の見送りを受けて日本一周の旅に出発だ!

私たち夫婦がキャンピングカー生活を始めることを決めたのは、夫が50代で早期退職を決めた頃です。それまでは週末にレンタルキャンピングカーを使って小旅行をしていたのですが、「いつか日本一周してみたいね」という言葉が現実になりました。

でも、いざ始めるとなるとやることが山のようにありました。

まずキャンピングカー選びにはとことん時間をかけました。日本一周という長旅になるので快適さはもちろん、運転のしやすさや維持費、さらに収納力までしっかりチェックする必要があったんです。

最初は軽キャンピングカーや中古車を考えたんですけど、子どもたちも独立しているしせっかくだから!ということで、思い切って新車のハイエースベースのキャンピングカーを購入。試乗したり同じモデルを使っている方のブログを読んだりして、実に半年以上悩みました。

その間、準備期間としては他にもいろいろ並行して動いていました。

例えばキャンプ場やRVパークを回ったりして、道の駅での車中泊に必要な設備。キッチン周りで使う道具や収納の工夫なども少しずつ揃えました。特に夫の得意技である「釣り×IoT」を楽しむための機材も追加したので、この準備にはちょっと予想以上にお金もかかりましたね。

準備で失敗したこともあります。例えば、あるキャンピンググッズがネットで格安で売られていたので飛びついちゃったんですが、いざ届くとサイズが全然合わなかったり…。道具選びは「本当に必要か?」を一度冷静になって考えるのが大事だと学びました。

結果的にキャンピングカー生活に入るための準備期間はトータルで約1年間くらい

特に日本一周という目標があったので、時間をかけて正解だったと思いますが、少しずつ自分たちなりのキャンピングカー生活スタイルが見えてきたんです。

「日本一周」という言葉だけでは想像できない細かな準備が多いですが、それも含めて楽しいプロセスでした。だからこそ、これからキャンピングカー生活を始めたい方には、焦らずに自分たちのペースで準備することをおすすめしたいです!

旅に向けての資金計画

キャンピングカーでの日本一周では、とにかく資金計画がとても大切です。

我が家も初めてこの旅を計画したとき、正直お金の不安がいつも頭をよぎってました。でも不安って具体化されてなくてモヤモヤしてるからなんですよね。具体的にどんな費用がかかるのかを調べてみると意外と現実的に考えられるもの。

そこで私たちの体験をベースに「キャンピングカー生活の準備」期間中に避けられないお金の話をお伝えしたいと思います。

おおよその生活費と旅の予算例

まず日本一周にどれくらいの費用がかかるのかですが、私たちは約1年かけて車中泊をしながら旅しました。詳しい内容は以下の記事を見てみてください。

キャンピングカー生活の費用はどれぐらい?50代夫婦の夏、冬の具体事例

ざっくり言えば、あくまで私たちの場合ですが、年間予算はだいたい150~180万円程。

ただこれは最低これぐらいはかかるよ、という風にみてください。ご紹介しているリンク先の記事でもいろいろ書いてますが、この金額は例えば食費では自炊メインの場合の計算です。

外食が多かったり、宿泊も実はキャンピングカーに加えて普通の温泉街に泊まるみたいなことが増えれば、当然のように費用もぐんぐん上がります。

旅行の仕方、利用する施設、またガソリン代などは車種によってもかなり変動します。ハイエースに乗り換える前に使っていたワゴンRのように初期費用が低い車なら、さらにお得に抑えることもできると思いますが、自分たちはどんな旅をするか、ある程度具体的に考えていくと費用目安も計算しやすくなると思います。

※)重要なのが多めに見積もっておくこと。少なめに見積もると必ず後で「こんなはずでは」みたいなことが起きるものです

節約術と費用管理のコツ

初めてのことは何かと無駄な費用も出てしまうので、資金計画を立てると同時に、大切なのが「どう節約するか」。我が家の節約術をいくつかご紹介します。

  • 自炊を徹底する:
    スーパーで地元の食材を買い込んで、車内のキッチンで腕を振るいます。夫が釣ってきた魚を調理したときは、「これが旅の醍醐味だなぁ」なんて思いました。
  • ガソリンスタンドの選び方:
    地域によって値段が大きく違うのを利用して、アプリで安いガソリンスタンドを事前にチェック。
  • 宿泊場所は無料を活用:
    道の駅や高速のサービスエリア(SA・PA)も私たちの強い味方でした。
  • ポイントカードの活用:
    温泉施設やスーパー、ガソリンスタンドでもポイントで支払いすると、意外と侮れないくらい貯まります。

また費用管理にはアプリもすごく便利です。「月ごとの支出を可視化できると安心感がある」と感じ、食費やガソリン代などカテゴリ別に管理するのが習慣化しています。(後でパッと見てすぐ分かるのが嬉しい)

旅先で予期しない出費もありますから、本当に余裕を持った計画が必要です。それでも日本一周の旅の経験は、お金では買えない最高の思い出になるって思います!

日本一周に向けた生活の整理整頓

キャンピングカーでの日本一周生活を始めるにあたって、生活環境や荷物の整理整頓は避けて通れない道ですよね。

私たちも計画を立てた当初、最初にぶち当たったのがこの「何を捨て、何を持っていくか問題」

思い出が詰まった家や荷物を整理するのは、想像以上に時間と感情がかかるものでした。

家の片付けは必ず行う!

日本一周に出る前に、まず家全体の片付けを行いました。

別に家を売るわけではないので片づけをしなくても良いんですが、それでも長期間家を空けるということと、生活が大きく変わる人生の中でも重要な節目になるので、その気持ちの準備的な意味合いもあります。

「今やらないでいつやるの?!」ということで、かなり徹底して行いました。(お陰様で大掃除の大掃除が出来た、みたいな感じでスッキリ)

それまで千葉の一軒家でずっと暮らし、長い年月をかけて溜め込んだものがたくさんあるんですね。特に息子たちが使わなくなった学用品やおもちゃ、私たち夫婦の趣味の道具など、必要なのか分からないけど捨てにくいものが多い、多い。

意気込んでかたずけを始めたものの、全然捨てるものが見つからず、結果、以下のような作戦で進めました。

  • 家にあるものを「使うもの」「使わないけど保管したいもの」「処分するもの」に分類。
  • もう一度「本当に使う?」と確認。特に家具などは迷いましたが、結局ほとんどを処分しました。
  • リサイクルショップやフリマアプリをフル活用して不用品を売却。
  • 写真や手紙などの思い出系アイテムは、最低限を実家で一時保管。

この片付けで一番大変だったのが、夫が20代から使っていた古いスピーカーをどうするかでした。場所を取るけど捨てられない!結局、息子たちに相談したら「古すぎて使わないけど、話題にはなるね」なんて笑われちゃいました。

最終的にはきれいに掃除した上で、リサイクルショップに持っていったりしたんですが。

家の片付けは、心の整理整頓。
片付けしながら決意が固まる、みたいなところもあり、日本一周を本当にスタートさせる準備期間として、とても重要だと感じました。

荷物や持ち物の取捨選択

次に考えるのが、キャンピングカーに持ち込む荷物の量ですよね。

キャンピングカー生活を始めると、家全体がこの車ひとつになります。だからと言って何でも持って行けばいいというものではありません。特に私たちが購入したハイエースは大きい方ではあるものの、普通の家の収納に比べれば天と地ほどの差。スペースの限界を考えながら厳選する必要があります。

例えば、キッチン用品。家で使っていたすべてを持ち込むのは当然無理なので、「自炊するために最低限必要なものだけ」に絞りました。

包丁やまな板、鍋はコンパクトなセットを新たに購入して、不要なものは思い切って処分。特に夫のキャンピングカー飯に欠かせないスパイス類も量を少なくして詰め替え容器を活用しました。

服装に関しては「便利だったと思うものリスト」ができるくらい、旅の中で学ぶことが多かったです。例えば、季節に合わせて服を持って行ったつもりが、思った以上に寒暖差があったり、靴が場所を取り過ぎて他の荷物が入らなかったり。

実際、旅の途中でユニクロに駆け込んだことも何度かありました!

ちなみにRVパークやオートキャンプ場では夏場でも夜冷えることがあるので、皆さん上着は絶対お忘れなく。

ここで私たちが気づいたのは、賢く簡単に取捨選択するには「一時保管」が良い方法ということ。

他の記事でも紹介してますが、日本一周に出るとしても何度かタイミングを見て家に戻ることもあるので、そうした家のスペースを整理し、そうした帰宅した時に入れ替えや追加すればOK!

最初から完璧を目指さない、少しゆるく考えておく、というのがコツにもなりそうです。

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最初の日程に向けてやっておくべきこと

出発時点考えた日程と事前予約など

日本一周をするにあたって、最初に考えたのはざっくりした日程でした。何月に出発して、どの季節にどの地域をまわるか、そんな大まかなイメージを作るところから始まったんです。

特に気を遣った点があるとしたら、北海道と沖縄をどのタイミングで訪れるかという点かもしれません。どちらもフェリーの予約が必要ということで、結構事前に日程を決める必要がありました。

私たちは3月出発だったので、まずは拠点となっている関東から北上していくルートを考え、寒くなる時期に南下、沖縄は翌年の春の少し前頃に行ってみる、といった予定を立てました。

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ちなみに宿泊場所の予約については、RVパークやオートキャンプ場を利用する場合、シーズンによって混む可能性があるため予約が必要なところだけを事前に抑えるようにしてます。

ただ意外と道の駅で宿泊することも多く、最初のうちは張り切って予約したものの、結局キャンセルの手間がかかることもありました。

(予定した通りその地点に予約年月日に到着しない場合もありますし)

なので、臨機応変に対応できるフリープランも意外と大切だと感じてます。(ゆるい計画の方が、結果オーライ的なことも多いですよね)

フリーランスの仕事で何か事前に必要だった?

旦那のフリーランスの仕事に関しては、結構準備が大変でした。何せキャンピングカー生活では、ネットの環境が最重視。

なのでポケットWi-Fiとモバイル回線の充実は必須でした。でも、山間部や離島ではそれでも電波が弱いことがあるので、あらかじめ「この日は、ここで通信が安定していそうな場所に泊まろう」なんて相談もしていました。

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それから夫はオンラインミーティングが多いので、音声がクリアに届くヘッドセットも新調していました。車内で会議がある日は、私が買い物に出たり、ちょっと外でゆっくりしたりして声が入らないよう工夫もしますが、実際に旅をしながらでも収入を得られる環境があるっていうのは嬉しいですね。

ヘッドセットを新調するなんて細かいことかもしれませんが、やれることは事前に全部やっておくみたいなところから安心感が全然違ってくると思います。

最低限事前に考えておきたいこと

日本一周を前にして「最低限やっておかないと!」と思ったのは、緊急時の備え。

車のメンテナンスや保険の再確認はもちろん、釣り好きな旦那のために、各地域の規制や注意点も軽く調べました。小さなことで言えばガソリンスタンドの営業時間なんかも時々場所によって違うので、特に地方に行く場合は事前チェックしておくと良いと思います。

また猫たちを実家に預けるための準備も忘れられないポイントでした!彼らのお世話をお願いするため、普段のルーティンをノートに書き出したり、お気に入りのおもちゃや匂いのついたタオルを持たせたりして、本当に最後までバタバタしてました。でも猫たちが快適に過ごせるよう一生懸命準備したおかげか、出発時の不安感も少し和らぎました。

このように、出発前はいろいろと思いつく限りで準備をしていきましたが、それでも実際に旅をしてみると「これも考えておけばよかった!」というポイントが次々に出てくるものです。

なので、事前準備は徹底しつつも、すべて完璧じゃなくても大丈夫という気持ちも大切だなと思います。

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まとめ

キャンピングカー生活の準備期間は思った以上に時間も労力もかかると思いますが(一種の引っ越しのようなものですからね)、でもそれ以上に楽しくてワクワクした時間でもあると思います。

日本一周に向けた資金計画や生活の整理整頓、持ち物選びなど、考えることや決めることがたくさんありますが、一つ一つクリアしていくことで旅立ちへの期待感がどんどん高まっていくものです。

準備が終われば後は旅先での発見を楽しむだけ!

キャンピングカー生活は大変でも、その分新鮮な経験と自由な暮らしを味わえる、特別な時間になると思います。これを読んでいるあなたも断然おすすめです!

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