皮膚組織用冷蔵保存液
セリオキープ

セリオキープはDMSOや血清タンパク質を含まない、上皮・内皮組織に最適な冷蔵保存液です。
■ 特徴
- 物理的に脆弱な上皮・内皮組織の膜形態を維持し、増殖機能を保持したまま1~2週間冷蔵(4~10℃)保存できます。
- 保存した組織は洗浄後、適切な培地を用いた各種実験に使用可能です。
- 血清およびタンパク質成分は含まれておりません。
- 無菌試験により細菌、真菌、マイコプラズマの混入がないことを確認しています。
- 本製品は未開封(調製前)の状態では4℃で約1年間保存できます。
※本製品は研究用です。臨床用途には使用できません。
実験例

角膜内皮組織の形態および増殖速度の比較
角膜内皮組織を、本製品(左)または培地(右)中で2週間保存した後の形態を比較した(上図)。本製品を用いて保存した組織は形態が維持されており、また約2倍の速度で増殖していることがわかる(下図)。
操作方法概略
- 保存剤(EGCG)の入った付属のマイクロチューブに、本製品約 0.5 ml を無菌的に入れて溶解し、全量をセリオキープのボトルに戻して攪拌する。
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保存剤が完全に溶解したことを確認した後、溶液を遠沈管などに数 ml 入れ、4~10℃に冷却する。
- ※調製した溶液は、できるだけ速やかにご使用下さい。小分けした場合は、-20℃で1~2週間保存できます。
- 実験動物より摘出した上皮・内皮組織を2.の溶液に浸漬し、ふたをして4℃で保存する。
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3.の状態で保存された組織を冷 PBS 内で軽く洗浄後、試験用培地に移し、組織が生きている状態で実験に用いる。
- ※培養する場合は、早期に通常の生理活性温度(37℃など)に戻す。
- ※スライドなどの組織標本を作製する場合は、速やかに固定を行う。
- ※組織内物質などを抽出する場合は、あらかじめ冷 PBS 中でよく洗浄する。
弊社の組織用冷蔵保存液 セリオキープはフナコシ株式会社より販売しております。
お知らせ
News-
2022年8月9日
当社の事業が化学工業日報に掲載されました。
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2022年6月29日
当社の事業が日経産業新聞に掲載されました。
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2022年6月21日
当社の事業が日本経済新聞に掲載されました。
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2022年6月21日
ニュースリリース:低温保存液に関するHeartseed株式会社との共同開発契約の締結(詳細は以下PDFをご覧ください)
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2021年10月5日
ニュースリリース:新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果を実証 (詳細は以下PDFをご覧ください)
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2021年5月
CryoBovシリーズが日本経済新聞およびに日刊工業新聞に掲載されました。
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2021年5月
ウシ受精卵(胚)凍結用CPLL溶液 CryoBov for Embryoの販売開始
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2021年5月
ウシ精液凍結用CPLL溶液 CryoBov for Spermの販売開始
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2021年5月
高純度EGCg含有 お口のエステにESTINY(エスティニー)の販売開始
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2017年5月
新しく論文を掲載しました。
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2013年2月
ヒト組換え体タンパク質
IBUKI(Human Basic Fibroblast Growth Factor Recombinant)の販売開始 -
2012年4月
組換え体ヒト血清リコンビナント
IBUKI(Human Serum Albumin Recombinant)の販売開始 -
2010年7月
霊長類 ES / iPS 細胞用ガラス化
凍結保存液ステムセルキープの販売開始 -
2009年4月
細胞用凍結保存液クライオスカーレス
DMSOフリーの販売開始 -
2006年10月
皮膚組織用冷蔵保存液セリオキープの販売開始