冬の車中泊ってロマンティックな響きがありますよね。
でも50代の私たち夫婦も体験して初めて知りましたが、寒さ対策をしっかりしておかないと、楽しむどころか体に負担をかけてしまうことも。冷気をシャットアウトする工夫や、体を内側からしっかり温めるアイテム選びなど、コツを押さえるだけで驚くほど快適に過ごせるんですよ。
今回は私たちが実際に試してみて「これは役立った!」と思った冬旅のポイントやグッズを、初心者目線でお伝えしていきます。50代ならではの視点で、無理をせず冬の車中泊を楽しむコツ、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
50代夫婦が感じる「冬の車中泊」の醍醐味とは?
冬の車中泊って聞くと「寒さ対策が大変そう」と思う方も多いかもしれません。でも実際に体験してみると冬ならではの魅力がたっぷりなんです。
特に50代になってからは、「寒さ」だけじゃなく、その奥にある「静けさ」や「自然の美しさ」をより深く感じられるようになった気がします。
冬の夜って、とても静かなんです。街や観光地が夏ほど賑やかじゃないので、車の中からでも外の静けさを耳で感じられるのは本当に特別な時間ですよ。
先日、私たちは車中泊の合間に滋賀県の奥琵琶湖を訪れたんですが、雪化粧した湖畔の景色に吸い込まれるような気分になりました。あの透き通った景色は冬ならではだと思います。

冷え込む朝でも、しっかりした寒さ対策があればこんな景色も快適に楽しめますね!
あと冬旅を重ねるほど好きになるのが「星空」。
冷たい空気ってとっても澄んでいるので星が驚くほど綺麗に見えるんです。恥ずかしながら私、星座とか詳しくないのでいつも夫に教えてもらうんですけど、二人で満天の星空を眺めていると、寒さも忘れてしまうくらいなんです。
長野の美ヶ原に車を停めて星空観察をしたときは、「もうこれ以上の星はない」ってくらいたくさん見えて感動しました。
そしてやはり外せないのが寒い冬の「温泉」です。
寒い季節の温泉って、体も心もホカホカにしてくれます。私たち夫婦は道の駅やRVパークを拠点にすることが多いんですが、近くに温泉施設があるときは必ずチェックしています。
以前、愛媛の道後温泉に立ち寄ったんですけど、冬ならではののんびりした雰囲気で、何だか優雅な気持ちになりました。
こうした冬の景色や体験に触れると、「車中泊って単なる旅行じゃなくて、“感性の旅”としてもすごく魅力的だなぁ」と感じます。若い頃には気づけなかったこんな静かな幸せ、50代夫婦だからこそ楽しめる冬の車中泊の特権かもしれませんね。
実体験から学んだ「寒さの落とし穴」と対策の基本
冬の車中泊、思っていた以上に甘くないですよね。私も最初の冬旅でその過酷さを痛感しました。
50代という年齢もあってか、寒さがより体に堪えるようになりましたし、ただ「暖かくしよう」というだけでは解決できない側面もあることに気付かされました。そしてその中でも特に厄介だったのが、結露・体の冷え・睡眠トラブル、この3つです。
結露について
朝起きたら窓ガラスがびっしょりと濡れていて、拭いても拭いても水滴がついてくる...そんな結露の経験、ありませんか?
最初は放置していたんですけど、これがカビの原因になると聞いて大慌て。今では市販の断熱シートを使ったり結露防止スプレーを窓に吹きかけたりして防止しています。でも完全にゼロにはならないので、タオルは常備しておくのがオススメです。
体の冷えについて
次に感じたのが体の冷え。
特に夜中、底冷えがひどくて足元が冷たくなるんですよね。これ、寝る前にしっかり一枚敷くものを選ばないと大変なことに気が付きました。私たちの場合、自宅から厚手のラグを持ち込んで底冷え対策をしました。それから寝袋も重要ですね。冬用の温度適正が低めのものを選ぶのが基本ですが、さらにその上に毛布を重ねることで安心度が一気に上がります。
睡眠について
意外だったのが、睡眠トラブルも寒さの影響を大きく受けるということ。
寒さで肩や腰がこわばって、変な体勢のまま目が覚めることもありました。特に50代となると体の柔軟性も落ちるので影響をモロに受けるんです。そこで夫が試してくれたのが「電気毛布」。朝まで優しい暖かさが続くのでぐっすり眠れるようになりました。ただ安全のためモバイルバッテリーで使用するのがポイントです。
冬の車中泊は暖房機器を使うのも当然の対策ですが、エンジンをかけっぱなしにするのは一酸化炭素中毒の危険がありますので注意が必要ですね。
私たちはガスヒーターを使用していますが、換気も忘れずにするようにしています。一見面倒に見える寒さ対策ですが、そのおかげで冬旅を快適に楽しめるようになるので、しっかり準備しておきたいですね!
実践している“ムリしない”車内防寒スタイル

冬の車中泊って、思った以上に大変ですよね。
50代の私たち夫婦が初めて真冬の車中泊を体験したとき、正直「寒すぎてもう無理かも…」と思ったことも何度かあります。でもいろいろ試行錯誤していくうちに、最低限のムリをせずに快適に過ごす方法が少しずつわかって気がします。
今回はそんな私たちが実践している冬の車中泊の寒さ対策をご紹介します。
冷気は「窓」と「床」から攻め込む
まずは外から入ってくる冷気を防ぐことが基本。
私たちは最初「なんとかなるでしょ」と思って普通の布のカーテンだけで挑んだんですけど、想像以上に窓からの冷気は強烈。
もっと若ければ「うー、寒いよ」ぐらいのレベルでしのげるのかもしれませんが、私たちにはそれは無理。それで慌てて断熱シートを使うようになりました。
あれこれ試した中でのおすすめは、ホームセンターやネットで簡単に手に入る「アルミ断熱シート」。窓にピタっと貼るだけで効果大です。
それに加えて車の床に敷ける厚手のラグや畳めるクッションマットを敷き詰めると、足元から来る冷えもかなり改善されるので試してみてください。
「上下の温かさ」で包み込む寝具選び
寒いと寝るにも寝られず、体力がどんどん落ちて、キャンピングカー生活が継続できなくなってしまいます。そこで寝具も特に冬場では大事です。
最初は家で使っていた普通の布団をそのまま車に積んでいたんですが、当然家の中とキャンピングカーの中では環境が違う。やっぱり寒くて、結局冬用のシュラフ(寝袋)を買いました。
特に「マイナス10度まで適応」とかの表記があるタイプを選ぶと安心です。
私たちの場合、そこにさらに薄い毛布をプラスして寝袋の上からも追加の掛け布団をかけています。そして床には電気ヒーター付きの敷き毛布!これ、あると本当に快適なんです。
モバイル電源を準備しないといけないですが、寒い夜でもぬくぬくで、50代でもこれなら寒い冬場も乗り切れます。
温かい飲み物で外からも中からもほっこり
寒さ対策には「体の外側」だけじゃなく、体の内側を温めることも重要ですよね。
私たちは夜寝る前に必ずホットドリンクを飲むようにしています。コーヒーや紅茶もいいですが、私の場合、夫が作ってくれる即席スープが大好き。しょうがスープなんて特に体がぽかぽかして、朝までぐっすり眠れちゃいます。
夫に感謝!
ムリは禁物、でも暖房器具は使い方に注意
暖房器具も便利ですが、正しい使い方はしっかり確認しましょう。
キャンピングカーではいくら普通の車より車内が広いとはいえ、石油ストーブとかカセットコンロをそのまま使うのは本当に危ないので避けましょう。
私たちは持ち運びできる小型電気ヒーターを使います。USB接続や家庭用電源が使えるタイプが便利だと思ってます。
USB接続としても、一酸化炭素中毒など万一を考えて、必ず窓を少しだけ開けて換気をするようにしています。でも冬風が冷たい日は開けっぱなしもつらいのですよね。
そうした場合は隙間をカバーする断熱シートを駆使して寒さを軽減しています。
50代になると若い頃に比べて寒さが体に堪えてきます。これはもう誰もが経験することになると思いますが、だからこそ無理をせず自分たちが心地よいと感じる防寒スタイルを見つけてあげるのが、冬の車中泊を楽しくする秘訣じゃないかなと思います。
「もう手放せない!」と感じた50代向けおすすめ冬旅グッズ5選
冬の車中泊は寒さとの戦い。でも折角冬のキャンピングカー旅に出かけるなら、快適に過ごしたい!
そう思い、私たちが実際に使ってみて「これは絶対に手放せない」と感じたアイテムを5つご紹介します。50代という年齢もあって体の冷えが特に気になるので、健康への配慮も重視して選んだものばかりです。
どれも実際に旅先で助けられた経験があるので、ぜひ参考にしてみてください!
冬用の高性能寝袋
まず最初にご紹介するのは、冬専用の寝袋。
私たちは登山用品店で見つけた「モンベル」のダウン寝袋(適応温度-15℃)を愛用しています。この寝袋は他の寝袋よりも圧縮しやすくて収納も楽なのが嬉しいポイント。
初めて冬の車中泊を経験した時、安い普通の寝袋を使っていたのですが、夜中に寒さで何度も目が覚めたり、寒さのためにその後眠れなかったりしたことを、今でも覚えています。
まさに50代の冷えた体には堪えました。その後この冬用寝袋に変えたら、どんな寒い夜でもぐっすり眠れるようになったんですね!特に東北や信州の冷え込みは厳しいので、良い寝袋は本当に大切だと思います。
断熱効果抜群のアルミシート
車内の窓に貼るアルミシートは最強の寒さ対策グッズ。
このシートを貼るだけで外からの冷気がぐっと減ります。最初は「こんな薄っぺらいシートで効果あるのかな?」と思っていましたが、一度使うとその保温力には驚くと思います。
私たちの場合で言えば、たとえば長野県を旅した時、夜間の外気温が-10℃まで下がる日があったのですが、アルミシートのおかげで車内は比較的暖かでした。安価で簡単に装着できるので、コスパは最高。
市販のアルミシートは折りたたみできるタイプを選ぶと、収納にも困らず便利です。我が家のハイエースに合わせてカットして、吸盤フックでぴったり貼ることで隙間風も防げました。外からの視線も遮れるので、プライバシー保護の面でも助かっています。
抱きかかえて暖かい湯たんぽ
湯たんぽは、心も体も暖めてくれる魔法のグッズ。昔ながらの道具ですが、現代の車中泊にも大活躍してくれます。
寝る前にお湯を沸かして、湯たんぽに注ぐだけ。最初は「こんなのわざわざ準備するの?」と思っていた夫も、今では手放せないと言っています。特に冷えやすいお腹や足もホカホカに!
プラスチック製でカバー付きの湯たんぽは、肌に直接当たっても熱すぎず安心。車中泊では走行中にお湯がこぼれないよう、しっかりフタが閉まる構造のものを選んでいます。お湯の量は7〜8分目くらいがちょうどよく、保温力も4〜5時間は続くようです。
お湯が冷めた朝にはそのお湯で洗顔するのもおすすめです。湯たんぽ自体も繰り返し使えるので、環境にもお財布にも優しいんですよ。
モバイルバッテリー対応の電熱ベスト
電気を使った防寒グッズの中でも、電熱ベストは超お気に入りアイテム。
私たちはアマゾンで購入した「モバイルバッテリー対応の電熱ベスト」を使用していますが、スイッチを入れると背中や胸元がほんのり暖かくなる仕組みで、寒い日でも外出が楽になり行動範囲も広がりますね。
背中・首元・腹部の3箇所がじんわり温まるタイプで、スイッチ1つで3段階調節ができたりします。1回の充電で約6時間持つので夕方〜就寝前までずっとポカポカ。薄手なので上着の中に着てもゴワつかず、見た目もスマートです。
冬場でも例えば道の駅で外の景色を楽しんだり、寒い中でお料理をしたりする時には、このベストが大活躍。ただモバイルバッテリーの持ち時間には限界があるので、出発前にこまめな充電を忘れずに。
保温性抜群のステンレスマグ
最後はちょっと意外かもしれませんが、ステンレスマグ。
「サーモス」の真空断熱マグを使っていますが、これが本当に便利。寒い冬、熱々のコーヒーやスープを飲みながら過ごすひと時 — これが車中泊生活の癒しですよね。
普通のカップだとすぐに冷めてしまいますが、ステンレスマグなら温かいまま保ってくれるので、ゆっくり楽しめるんです。お気に入りの飲み物で体の中から温めるのにも一役買ってくれます。
サーモスの350mlタイプは片手でも持ちやすく飲み口にフタ付きで車内でも安心。朝に入れたコーヒーが昼すぎまで熱々だったのにはびっくりしました。シンプル構造でパーツが少なく洗いやすさも50代の私たちにとっては重要なポイントです。
以上、私たちが「もう手放せない!」と感じた冬旅グッズ5選でした。これらのおかげで寒さが苦手な私たち夫婦でも冬の車中泊を快適に楽しむことができています。
本当にどれもおすすめなので、ぜひ試してみてくださいね!
防寒だけじゃない!夫婦旅をより楽しくする「50代的ゆる旅術」
冬の車中泊となると「寒さ対策」が一番に浮かびます。
でも私たち夫婦が気づいたのは、単に寒さをしのぐだけではなく、旅そのものをより楽しく、そしてムリなく続けられる工夫がとても大切だということ。
50代という年齢だからこそ感じる「ゆる旅」の楽しみ方をお話しします。
ペース配分は「気持ちに余裕」を作ることが鍵
若い頃の旅は「もっと遠くへ!もっと多くの観光スポットを!」と、ついつい予定を詰め込んでしまいがちだと思います。でも50代になると体力的には無理ができませんし、慌てて移動することが逆にストレスになるので、今はスケジュールに余裕をもたせています。
例えば1日の移動は100キロ程度に抑え、気になる場所をじっくり楽しむようにしました。こうすると、車中泊中も気持ちがリラックスできますし、余裕があるから寒さ対策にも工夫を凝らす時間がとれます。
「寒い日こそ!」は温泉とセットに
冬の寒い日には、温泉が私たちの体も気持ちも温めてくれます。
近場の温泉施設を探して予約なしでふらりと立ち寄るのが私たちの冬旅の特等席。たとえば四国で訪れた道後温泉や九州の別府温泉では、熱めのお湯が体の芯までポカポカにしてくれました。
それから旅に欠かせなくなったのが先ほど登場した「湯たんぽ」。温泉で温めたお湯を湯たんぽに注いで持参すると、夜の寒さ対策にも最適。体だけでなく気分も温まりますね!
※)施設によっては湯の持ち出しを禁止している場合もあるので、湯たんぽに入れたい場合には、事前に確認したり蛇口のお湯を少量いただく程度にとどめましょう。
手作りの「車内食」で心もほっこり
寒い季節、車内でのお食事も旅の大切な楽しみのひとつです。
私たちは道の駅で地元の新鮮な野菜や特産品を購入し、簡単な料理を車内で作ることが増えました。この間、鳥取の道の駅で買った松葉ガニを、それこそ贅沢にカニ鍋にしてみたんです。
カセットコンロでさっと煮た温かい鍋料理は体がポカポカになるだけでなく、旅先での特別な思い出として心に残ります。
質の良い睡眠で翌日も元気に
冬の車中泊では、やはり夜の寒さが一番の課題。私たち夫婦は、上で見たように冬用寝袋や車内を断熱シートで覆うなど対策を徹底していますが、それだけでは十分ではありません。
特に50代になると適切な睡眠環境が旅の満足度に直結します。最近取り入れたのは「車専用のポータブル加湿器」。朝、のどが乾燥しにくくなり、ぐっすり眠れたおかげで翌日の活動がより楽しく感じられるようになりました。
こうした「50代的ゆる旅術」は、冬の車中泊を快適にするのはもちろん、旅そのものを楽しむための大切な工夫です。寒さと向き合いながらも、心と体に負担をかけず、旅を存分に満喫しましょう!
まとめ
冬の車中泊を快適に過ごすためには、まず「車の防寒」と「体の保温」が大切だと改めて感じます。
特に車窓の断熱対策は基本中の基本。私たちも最初は無知から結露や冷気に悩まされた経験がありますが、断熱シートやアルミシートなどの簡単な工夫だけでも、驚くほど快適さが変わりました。
また50代ならではの体への配慮も重要ですよね。無理し過ぎず自分たちのペースで楽しむことで、健康に配慮しながら冬旅を満喫できます。寝具の選び方やヒートテックなどの防寒着、さらには電気毛布や小型ヒーターといった便利グッズもぜひ取り入れてみてください。
寒さ対策が万全であれば、冬の静けさや星空、温泉のぬくもりを存分に味わうことができます。この季節だからこその経験を皆さんも楽しんでいただけたら嬉しいです!
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