「キャンピングカー生活ってどんな感じなんだろう?」と思われる方、最近特に多くなってるような気がします。私も最初は、憧れや期待が膨らむ一方で不安もたくさんありました。
でも実際に体験してみると、家とは違う「自由な暮らし」の魅力がいっぱい。それに夫婦の距離がより近くなった気さえします。
ということで、今回はそんな私たちの体験から、妻目線の本音や生活のメリット・デメリットをざっくばらんに正直にお届けします!「いつか私も!」と考えている方の参考になれば嬉しいです。
キャンピングカー生活の前の気持ち
ではまず、そもそもキャンピングカー生活を始める前はどんな気持ちだったか、ざっくばらんにお話ししちゃいます。
キャンピングカー生活を選んだ理由
私たちがキャンピングカー生活を選んだのは、夫の「日本47都道府県を自分の目で見て回りたい」(要するに日本一周なんですが)という願いがきっかけでした。

夫婦で何年も働き続けて子育てを終えた後、ふと「この先の人生、どう楽しむ?」なんて話していたんです。勿論最初はそんな大きなことじゃなくて「どこか旅行に行きたいね」くらいの軽い話だったんです。それが、
「せっかくだから日本一周とか?もっと自由な旅ができたらいいよね」
という夫の言葉でどんどん広がっていったんですよ。
実は私も旅行好きだったので、自由気ままに旅をするなんて素敵だなって思って。(少しお花畑的な夢が広がった!)ただキャンピングカー生活って言われた時、「は?本当に私、大丈夫かな?」って不安にもなりました。
というのも、家を出て車で寝泊まりするなんて当時は全然想像もつかなかったですから。でも新しいことに挑戦したい気持ちや、これまでの暮らしをちょっと変えたいって思いは私にもすごくあり、結局この生活に飛び込むことを決めました。
今から振り返ってみると、そうした決心が出来たのは、
「夫の事を信じてる」
「この人ならきっとどんなことがあっても何とかしてくれる」
といった信頼感があってことだと思ってます。
キャンピングカー生活に入る前に想像していたこと
キャンピングカー生活を始める前の私が何を想像していたかというと、「毎日が冒険みたいで楽しいんだろうな!」という期待と、「でも不便さとか面倒なことも多いんだろうな…」という不安が入り混じっていました。
一番楽しみにしていたのは、四季折々の自然を近くで感じられること。
例えば桜が満開の道の駅で泊まったり、広い海を見ながら朝食を食べたり。そんな映画のワンシーンみたいな暮らしができるのかなって、ワクワクしていました。(出たぞ、お花畑(笑))
でも一方で、「お風呂ってどうするんだろう?」「寝る場所って快適なの?」とか、細かい実際の生活部分が心配だったんです。
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夫は「なんとかなるよ!」なんて呑気に言うんですけど、現実的な私としては、「いやいや、ちゃんと計画しないと大変なことになるよ」って感じで(笑)。
今思えば、その時から夫がいかにポジティブか、私はしっかり者で心配性かが分かりますね!
子供達はどう思っていたか
うちの子供たちはもう大人なんですけど、キャンピングカー生活の話をした時、最初は「え?どうしちゃったの?」って驚かれました。「お父さんとお母さんがそんなこと考えてるなんて意外!」って。
まぁ、私たちに限らず、親が突然そんなことを言い出せば、当然子供としてはそうも言いたくなるでしょう。でもその後いろいろ説明すると「確かに、家を出てから自由に旅して暮らすって楽しそうだね」ってすぐに理解してくれました。
ただ次男には「猫たちはどうするの?」って鋭い指摘をされました(次男は特にネコ派ですから 笑)。そこは私たちも悩んだんですけど、結局私の実家でしばらく預かってもらうことにして落ち着きました。
本当に家族の協力なしでは生活は成り立たなかったと思います。
それから「たまに顔を出してくれると安心するよ」という長男がくれた言葉も胸に響きました。(思わずウルウルしてしまう私) 旅先でも子供たちがどうしてるかなってやっぱり気になって、ついついLINEしちゃうんですよね。
妻から見た夫はどうだったか
主人のことを簡単に言えば「行動派でのんびり屋さん」。
それまで仕事ばっかりしていた人が、自分で早期退職を決めて、キャンピングカーで旅に出るなんて思いもしませんでした。でも彼の「思い立ったら即行動」っていう性格は、こんな時に頼もしいんですよね。私だったらきっと、色々考えすぎて決断できなかったかも。
でも一緒に暮らすこちらとしてはちょっと心配でもあります。
夫の事をよく知ってる私からすると「ちゃんと計画考えてるの?」が最初に来て、その次が現実的な「長期の旅で疲れない?」という点が大いに気になる。
他にも気になることは多々ありましたから、そんな私がついつい口うるさくなりそうになると、「まぁまぁ、大丈夫だって!」って軽く流されるんですね(笑)。
でも私が困りそうなことも一緒にリサーチしてくれたり、荷物を効率よく積む方法を工夫してくれたり、何かあればすぐそっと手を出して頑張ってくれてるんです。そういう姿を見ると「この人についていっても大丈夫かな」って思えるんですよね。
キャンピングカー生活の女性目線でのメリット
女性視点でキャンピングカー生活のメリットも、3つほどざっくばらんにお話ししたいと思います。
自由な旅が楽しめる
キャンピングカー生活をしてみて一番感じたのは、なんと言っても「自由な旅がこんなに楽しいものなんだ!」ということ。
旅先で気に入った場所があれば、そのまま夜を過ごして翌日も散策。景色がきれいな場所に車を停めて夫と一緒に朝日を見ながらコーヒーを楽しむ時間は、私たち夫婦にとって最高の贅沢です。
特に北海道や東北の大自然の中で過ごす時間は、ホテルでは味わえない特別感がありました。

夫婦で静かにコーヒーを味わう時間が、キャンピングカー旅ならではの特別なひとときに。
また宿泊施設の時間に縛られることなく、観光地をのんびり回れるのもメリットです。シーズン中に人気エリアを効率よく楽しむのも、キャンピングカーならではの自由さですね。
※)ただ、こうしたことも何かしら旅の意味づけをしておかないと、「いつまでもこんなことしていて良いのかしら」なんていう気持ちがよぎることもあるので、出発前や自宅に戻るなどの大きなタイミングで振り返りなどをするのが良いと思います。
夫婦二人の絆が深まる
キャンピングカー生活を始めてから、夫と一緒に過ごす時間が圧倒的に増えました。それまでは仕事や家事でバタバタしていて、じっくり話す機会が意外に少なかったんです。
でも今は一緒にキッチンを使って簡単な車中ご飯を作ったり、道の駅で美味しいものを探したり、ほんの些細なことでも笑いあうことが増えました。
特に夜は車内で二人だけの空間がとても大切な時間になります。食事の後に思い出話をしたり、釣り好きな夫の珍しい失敗談に笑ったり…。まさに「夫婦の時間」、「二人のかけがえのない時間」が増えたなと感じています。
これまで以上にお互いを知り支え合える関係が築けたのは、キャンピングカー生活のおかげだと思います。
宿泊費がほぼゼロで節約できる
女性として気になるのが、やっぱり家計のことですよね。
キャンピングカー生活では宿泊費がほとんどかからないので、経済面での負担が驚くほど少なくすることも出来ます。
私は最初、こんな生活が本当にお財布に優しいのか少し不安でしたが、実際に車中泊を繰り返すうちに「あ、本当に節約になる!」と実感しました。
例えば、道の駅やキャンプ場で車を停めるだけで、一晩快適に過ごせることもしばしば。それに、温泉施設を利用することでリフレッシュもできますし、自炊を基本としているので食費も抑えられています。
これらの節約分を観光や趣味に回せるのも、キャンピングカー暮らしのうれしいポイントです。
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キャンピングカー生活の女性目線でのデメリット
キャンピングカー生活を始める前、私も夫もワクワクした気持ちでいっぱいだったのですが、いざ慣れてくると「こういうところ、ちょっと大変だな」と感じることが増えてきました。
特に女性目線で気になることがいくつかあるので、デメリットについてもざっくばらんに語ってみたいと思います。「これも妻の本音なんだから!」と笑ってもらえると嬉しいです。
プライベートの確保が難しい
まず一番ストレスを感じるのが「空間の狭さ」。
キャンピングカーだから当たり前なんですけど、やっぱり夫婦といえど、24時間ずーっと一緒だと疲れることもあるんですよ。(夫はそうした所はあまり気にしないみたいですが)
そしてその狭い空間がお互いの“居場所”になるので、一人になりたい時がちょっと辛いなと思うことも。夫が釣りに出かけてくれるとホッとする一方で、「ちょっと惨めな気分だな…」なんて考える日もあったり。
例えば電話をかけたい時も、どこか静かな場所が欲しくなることがあります。外だと周りの目が気になるし、車内では夫が仕事をしてると話し声が邪魔になりそうだし…。
ちょっとしたことなんですけど意外と頭を悩ませるポイントです。
水と排水問題が意外と大変
キャンピングカー生活を始める前、これは完全に見落としてました。
家では水道をひねればいつでもきれいな水が使えますが、キャンピングカーではそうはいきません。水タンクの容量に限りがあるので、
「あとちょっと!耐えて!」
なんてタンクに頼りながら使う日もあります。
また排水タンクの処理もなかなか気を遣う作業なんですよね。特に排水の処理は夫に任せがちなんですけど時々私も手伝うこともあり、「どこで捨てたらいいの!?」と右往左往。
洗車場などで処理できる(確認が必要)と知ったときは本当にホッとしました。
それから次はもっと大きなタンクを買い足そうか?なんて夫と話すことが増えました。でもそうするとそのタンクを車に積むスペースが心配になりますよね。キャンピングカー生活って小さな気づきの積み重ねが大切だな、と感じる瞬間です。
身だしなみを整えるのがひと手間
女性ならではのデメリットはこの「身だしなみを整えるひと手間」。
例えば朝の洗顔やメイクですが、「完璧でなくてもいいや」と割り切れば楽なんですけど道の駅や公園でほかの人と会うことも多いので、「やっぱり少しはきちんと…」と思うわけです。
けど鏡が曇っちゃう、照明が暗い、道具を広げるスペースが足りない、などなど、普段は気にならないようなことが全部気になり出します。(女性ならこの気持ち、わかってくれると思います)
正直、一番大変だなと思うのはヘアセット。
湿気の多い時期なんか特にですが、思ったように髪がまとまりません。そういう日はもう夕方まで帽子で誤魔化しちゃうこともよくありますよ。きっと次にキャンピングカー暮らしを見直すときには、こういった小さなケアが快適にできる工夫も必要だと真剣に思います。

天気の良い日は外でヘアセットも気持ちいい時間に。
こんなふうにデメリットも凄く多いみたいに聞こえちゃうかもしれませんが、実際には慣れてしまえばそれなりに上手く対応できることばかり。でもこうした点が「妻の本音」だということだけでも心に留めておいてほしいなと思います。
キャンピングカー生活に憧れる方は、ぜひここもじっくり考えてみてくださいね。
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キャンピングカー生活を検討中の女性へアドバイス
最後に、これからキャンピングカー生活を始めてみたい、と思っている女性の方々へ、ちょっとだけ既に経験している私からのアドバイスをいくつかお届けしたいと思います。
現実的な計画を立ててみる
最初にお伝えしたいのは「現実的な計画は無敵」ということです。
憧れだけで飛び込むと「こんなはずじゃなかった!」と思う場面が少なからず出てくるんですよね。例えば私たちの場合、夫が「47都道府県をこの目で見てみたい」という夢をもとにルートを決めましたが、最初はただ行きたい場所をリストアップするだけでした。
少しシミュレーションして見れば分かりますが、それだと現地で時間や予算が足りなくなる可能性がとても高い。
実際キャンピングカー生活に出て「1ヶ月ごとの細かいプランを立てる」とか「かならず1か月ごとに振り返りを行う」という計画にして、無理のないスタイルを心がけるのが良いです。
無理は禁物で、なんとかなるで全てを通して「こんなはずでは...」みたいになっては残念ですからね。
また女性目線で言うと、現実的な生活である水回りの確保や洗濯のタイミングも考えておくと安心です。
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少しずつ慣れていくことが大事
いきなり「キャンピングカーで日本一周!」なんて気合を入れる必要はありません(私たちも最初からそんな大きなプランではありませんでした)。
もしキャンピングカー生活が初めてなら、まずはレンタル車でお試し旅から始めてみると良いですよ。私たちも実際、レンタルで数種類の車を試して、自分たちに合った車を見つけてから購入を決めてます。
初めて泊まった道の駅では、車内で寝ているだけで「これでいいのかな…?」と思うこともありましたが、慣れてしまえば居心地も快適です。
夫婦での役割分担を明確にする
キャンピングカー生活では、日常生活とは違う家事やタスクが増えるので、夫婦での役割分担がとても重要です。たとえば我が家の場合、運転は主に夫が担当し、私はナビや旅の計画をサポートするようにしています。
また夫は料理が得意なので(というか、いつのまそんなに上手になったの?みたいな感じですが)「キャンピングカー飯」は夫にお任せが多いんですよ。
最初に「これをやるのは誰か」をざっくばらんに話しておくとお互いの負担が減り、ケンカも防げると思います。それに夫婦で協力して旅を作り上げる感覚がとても楽しいものです!
キャンピングカー生活には少しの勇気が必要ですが、それに見合う楽しさや自由さがあります。ぜひ、夫婦で話し合いながら自分たちらしいスタイルを見つけてみてくださいね。何事も最初の一歩が肝心ですよね!
まとめ
50代夫婦のキャンピングカー生活は、経済的な自由や新しい価値観を見つける旅でもありますが、妻としてはその道のりが楽しいだけではないと実感しています。
日々変わる景色や自由な時間は素晴らしい一方、水や食料の確保、限られた空間での生活には工夫が欠かせません。それでも夫婦一緒に新しい経験を共有できることは、かけがえのない喜びです。
私の本音としては、「毎日が冒険!」と言いたいところですが、実際には「今日をどう乗り切るか」に近い日もあります(笑)。そういう小さな困難を笑いながら一緒に越える時間こそ、夫婦として深い絆を築く瞬間だと思うのです。
女性目線のリアルな体験が、キャンピングカー生活を検討している方の参考になれば嬉しいですね。
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