今、キャンピングカー生活ってちょっとしたブームになっていますよね!私たちにしても、家がそのまま移動手段になるなんて、自由で冒険心を満たしてくれる生活にワクワクでした。
でもこの生活には魅力だけでなく、思ったより「現実」の部分もあります。
そこで今回の記事では、実際に私たちが経験した「キャンピングカー生活のリアルな一面」をお伝えしたいと思います。
始めてみて感じたギャップ、思わぬ気付き・悩んだ場面も含め、体験談ベースで正直にお話ししていきますので、特にこれからキャンピングカー生活を始めようとしている方の参考になりましたら幸いです。
キャンピングカー生活を始める前と始めた後のギャップ
キャンピングカー生活って、始める前はなんだかキラキラした夢のようなイメージありませんか?私たちもまさにそのタイプでした。

「自由な旅」「好きな時間に行きたい場所へ」「非日常の連続」なんて思い描いて、50代で早期退職してから「人生の第二章だ!」とばかりにスタートしたんです。
実際に始めてみたらどうだったか?結論から言うと、良かったこともあれば「あれ、こんなはずじゃなかった?」ということも勿論ありました。今回はそのギャップについて、私たち夫婦のちょっとしたドタバタ体験談を交えてお話しします。
期待していた暮らしとリアルな日常
まず私たちは「毎日が冒険」だと思っていました。朝起きたら目の前に広がる大自然、温泉巡りをして夜には満天の星空を眺めながら乾杯、そんな生活って素敵ですよね。
でも実際には「掃除が面倒くさいから朝からクイックルワイパーで狭い車内を拭き掃除」「ごみ処理の場所探しでひと苦労」なんてことが日常でした。特に最初の1ヶ月は、車の収納スペースと生活動線がうまくいかず、まるでTetris(テトリス)をしているみたいでしたよ(笑)
ある日、夫が言ったんです。
「キッチンの下にしまったフライパンどこだっけ?」
「そこじゃない、もっと奥!」なんて二人で手探り状態になっていると、私もついイライラ。「こんなに手間かかると思わなかったよね...」って顔を見合わせると、思わず二人で笑い出してしまいました。
そんな経験を繰り返すうちに、整理整頓のスキルが少しずつ身についていきましたけどね。
お金の使い方が予想外
そして意外とお金がかかるんです!ガソリン代や高速道路代はもちろん覚悟していましたが、意外なところで出費がありました。
例えば温泉巡り。
最初は「小さな喜び」だったはずなのに、もう毎日のように通っちゃってて。「今日は2軒回ろう」なんて張り切っていたら、予算がどんどん圧迫されて...
あるとき夫に「今月の温泉代、もう車のリース代よりいってるよ!笑」なんて冗談交じりに言われて、そこから節約を意識するようになりました。(私も笑ってはいたと思いますが、少しひきつった笑いになっていたはず)
ただ無駄遣いには気をつける一方で、地元の美味しいグルメにはついお金を使いたくなっちゃうんですよね。特に道の駅で見つけたご当地惣菜とか誘惑の嵐。
先週も富山の道の駅でホタルイカの沖漬けを買ったら、「これ、次の道の駅でも売ってたらまた買おうね!」って夫婦で盛り上がって、結局3パック買っちゃいました。これはこれで楽しい記憶です。
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お風呂とトイレ問題の洗礼
そして、もうひとつ現実を感じたのが「お風呂とトイレ問題」です。
お風呂は基本的に近くの日帰り温泉や銭湯、あとは道の駅で済ませているんですが、たまにどうしても見つからないときがあって。
他の方のブログでは「車内シャワーが便利」なんて書いてありましたが、狭い車内でシャワーをあまり使う気にはなれず。(お水も気になりますし)そこで結局、車から大きなバケツを取り出して、外で「頭だけ」洗ったこともありました(笑)。(かなり昔の下宿生みたい?)
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まだ日本一周に出かける前のレンタカーでいろいろ試していた時代、トイレは最初はポータブルトイレを用意していました。ただ夫が「これ、使うのちょっと怖いかも」とビビってしまい、結局夜中でも外に行くことが多かったです。
ある日なんて深夜の道の駅のトイレに行く途中夫婦そろって「野生動物に出くわしたらどうする?」なんて話して、全力で手を繋いで歩いていましたよ。
こんなふうに最初はカルチャーショックの連続だったキャンピングカー生活。でもそんなギャップを楽しむことで、少しずつ「キャンピングカー生活のリアル」を受け入れられるようになったんだと思います。
もしこれから始めようと思っている方がいたら、最初から完璧を目指さず「失敗もひとつの醍醐味」くらいに思って始めたほうがいいかもしれませんね。
これは気が変わる人も出るだろうポイント
キャンピングカー生活って、とっても自由で楽しそう!と思う人が多いと思いますが、実際には考えを変えてしまうポイントもたくさんあるんです。私たち夫婦も始めたばかりの頃、正直「これ大丈夫なのかな?」と思ったことが何度もありました。

例えば長時間の運転に慣れていない私たちには、1日中の移動が予想以上に大変だったんです。
夫が「今日はあと2時間だけ運転するよ」と言ってくれても、その2時間が果てしなく長く感じたり。大きな車に慣れるまでは駐車をするのがいつもプチストレスでした。
他にも特に大変だったと思うのは、季節ごとの生活の変化。
秋から冬にかけて急に寒くなったときは、車の中でもうこれ以上縮こまれないくらい厚着をしていました。「ヒーターどこまで使う?ガソリンもったいないよね」なんて会話をするのが日常茶飯事。
夏は夏で、我慢してると車内が蒸し風呂状態になることも。
「やっぱりクーラー必須だね」というのが夏の合言葉。
そして最大のポイントは「人との距離感」です。
キャンピングカーで自由に移動しながら生活するのは楽しい反面、外のコミュニティと距離ができることもあります。特に友達と予定を合わせるのが難しくなったり、家族と離れている時間が増えたりすると、「これ本当に自分たちに合った生活スタイルだったのかな…?」と時折立ち止まってしまったり。
でも私たちの場合は、適当にLINEで連絡を取り合って解消したり、訪れた土地で新しい温泉仲間ができたりと、これもまた楽しみの一部なのかなと感じ始めています。
失敗も含めて楽しむ気持ちがないと、キャンピングカー生活はちょっと厳しいかもしれません。でもそんなリアルな部分も実はこの生活の醍醐味のひとつなんだと私は思います!
友達がキャンピングを終えた理由
リアルな現実を知るうえで、私たちの友達の内、二人がキャンピングカー生活から普段の生活に戻って行った理由はとても印象に残っています。AさんとBさん、二人の事例を紹介しますね。
それぞれ全く違う理由でキャンピングカー生活を終えましたが、きっと皆さんの参考になると思います。
Aさんの場合:予想外の出費が負担に
まずAさん夫婦なんですが、
もともとは北海道を満喫したくてキャンピングカー生活を始めてます。
私たちのようにレンタルや中古を試してからではなく、いきなり新車のキャンピングカーを購入!で、これがちょっと高めのおしゃれなモデルだったんですよね。

設備も充実していて快適そうに見えますが予想外の出費も...
最初はキャンピングカーが届いたっていう写真をインスタグラムにアップして「新しい冒険が始まる!」なんて宣言していたようで、最初の1か月は、
「朝起きたら海の景色が見えるのが最高!もう家なんていらない!」
なんて声をあげていたんです。
でもその後どんどん現実が押し寄せてきたそうで...
一つ目の理由は何といってもお金。
駐車場代やガソリン費、修理やメンテナンス代が思った以上にかかるんですよね。たとえば北海道では、ある道の駅でガードレールにちょっと擦っちゃったそうで、その修理費用が15万円!電話でその話を聞いたとき、「え、たった少し擦っただけで…?」と私も驚きました。
さらに新車を買ったばかりなのにタイヤ交換を勧められたりと、予定外の出費が続き、予算が大幅にオーバーしたそうです。
Aさんは「まるでお金を燃料に走ってるみたい」と冗談めかして話していましたけど、ほんとに大変だったんだなって感じました。
Bさんの場合:自由な一人旅のはずが...
次にBさんの話です。
Bさんは女性、シングルでキャンピングカー生活を始めて、「自由な一人旅が理想の生活だ」って言ってました。だけどその「自由」が思った以上に孤独を伴ったそうです。
最初は友達に会いにあちこち旅をして豪快に楽しんでいました。これは楽しいですよね。目的地があちこちにあり、そこでの久しぶりの出会い。特に女性にとっても楽しくて楽しくて仕方なかったことは私にも容易に想像ができます。
でも一人で長く旅を続ける中で会話やふれあいが減り、
「このまま誰とも深くかかわらないんじゃないか、と不安になった」
と、泣きながら話してくれたことがありました。

特に女性の一人旅では、こうした気持ちに向き合う場面もあるようです。
特に夕方車の中で一人でいると、何とも言えない寂しさに包まれることがあったそうです。 それに女性一人だと「安全面で不安になることが多い」とも言ってました。
ある日道の駅に泊まろうと思ったら、たまたま大騒ぎしている酔っ払いグループがいて怖くて違う場所に移動したそうです。それが一度や二度ではなく「心休まる場所を探す大変さ」に嫌気がさしてしまったと言ってました。
私も夫と一緒だからこそ気付かなかったけど、Bさんの話を聞いて、「安心感を得られる仲間や相棒ってやっぱり大事なんだ」と痛感しました。
キャンピングカー生活のリアルな教訓
AさんもBさんも今はキャンピングカー生活を終えてしまいましたが、それでも「経験したことに後悔はない」と言っていました。
ただ始める前にもう少し現実を調べたり、長期的な生活の計画を持つべきだったとも話していました。
その言葉、私も本当に共感するところが大きいです。 やっぱりキャンピングカー生活のリアルには、自由や楽しさだけでなく地味な苦労や予想外の課題がたくさんあるんですよね。
皆さんももしこれから始めるとしたら、私たちの経験、そしてAさんやBさんの話も、少しでも参考にしてみてくださいね!
キャンピングカー生活を検討する人へ
キャンピングカー生活に興味を持っている方、本当にドキドキしますよね。私たちも最初は「自由な旅ができる!素敵すぎる!」と夢いっぱいでスタートしました。でも正直実際に暮らしてみると予想外の大変さもありました。
キャンピングカー生活を検討するなら「自分がこれから本当に何をしたいのか」をよーく考えて、その「本当にしたいこと」に向けて進めていくのが一番。
例えば私たち夫婦は旅行好きなのは良かったけど、最初は計画ばかり気にしすぎて疲れてしまうこともありました。ある日夫に「楽しいけど、ちょっと休憩したいな」って言われて、近くの道の駅で一晩のんびりすることにしたんです。
その夜は何の予定も考えずに、夫がちょっと凝ったパスタを作ってくれて、二人で夜空を眺めながら過ごしました。そんなリラックスした時間が意外と最高に楽しかったりするんです。
装備や車選びにしても、自分たちの暮らし方に合ったものを選ぶのは重要です。私たちは最初ワゴンRで始めたんですが小さすぎて「あれこれ詰め込みすぎてしまった…」と反省して、最後に行き着いたのが現在のハイエース。
それも私たちには良い選択だったけど人によっては「軽キャンピングカーが一番快適!」という方もいるみたいです。
全てが完璧じゃなくてもいいんです。私たちだってそもそも「キャンピングカーのリアル」なんて始めるまで全然分かりませんでしたから。それでも何か新しいことに飛び込む冒険心と、夫婦で力を合わせて乗り越えていく楽しさは、キャンピングカー生活ならではの魅力だと思います。
トラブルがあっても最後は笑い話にしちゃうぐらいの気持ちで、ぜひ楽しんでくださいね。
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